万年筆のペン先~富士山は日本一、モンブランはヨーロッパ2番目

私の愛用する万年筆のペン先に「#3776」と刻まれています。40歳の誕生日のプレゼントとして、
妻から送られた万年筆です。「プラチナ万年筆モデル#3776シリーズ」の一つです。
頂きた物についての価格価値を語るのは不義理ですが、当時の我らの生活レベルとしては、「必要ではない実用品」だから「贅沢な持ち物」でした。実際最高級モデルと言うわけではありません。
モンブラン万年筆
この万年筆に採用されているペン先の刻印「3776」と言う数字は、もう既に知っておられる方、
お気づきの方もいらっしゃるでしょう。富士山の最高峰標高3、776mにちなんでいます。
国内最高峰「富士山」の標高をネームに使用することは、まさに「最高峰」を狙った意図を汲むものです。
これは、万年筆モンブランにも、ヨーロッパの最高峰「標高4、810mモンブラン山」の「4810」を刻んでいるのと同様です。
モンブランはスイスの装飾品企業体「リュモン・グループ」の筆記用具ブランドです。

実は、ここで、モンブランを「ヨーロッパ最高峰」と申しましたが、誤りです。
ヨーロッパ最高峰はロシアの「エルブルス山」で標高は5,642mです。
「富士山」のお話の前に「モンブラン」について少し述べたいと思います。
モンブランブランドがなぜ、「5642」を使用せず「4810」としたか。ここは興味のあるところです。
企業意図を汲むとヨーロッパ最高峰である「5642」を使用せず、2番目の「4810」であったことは不自然です。
そこに意味があるに違いありません。
想像するに、つまり、当時の「ヨーロッパ」と言う考えに「ロシア」が含まれていなかった証拠ではあるまか。そう強く示唆されます。
なぜなら、モンブランはスイス領ではないことから、「何かの範囲、カテゴリー内で最高」の数字を示したはずです。それが敢えてモンブランの標高だったのです。
さて、モンブラン最高峰点はどこの国の領土でしょうか。実は、決着がないのです。
領有権を主張しているのはイタリアとフランスです。スイスは無関係です。しかも、モンブランと言う地名はドイツ語です。
この筆記用具一つを見ても、ヨーロッパの成り立ち、歴史、都市国家など私たち日本人には考えにくい思想があることを知ることができます。

モンブラン

モンブランの標高は現在「4、810.9m」とされています。しかし、実は、氷ではない岩盤の最高標高は、現在の氷の部分の最高峰の下40mにあることがわかっていて、その高さは「4,792m」です。