砂走りで一気に下山! 毎年山開きに行われる「富士山駅伝」の下山

駅伝

富士山の登山口はいくつもあります。それぞれ特徴があり、標準的な登頂時間も違っています。
当たり前ですが、長い距離を歩くコースは「スイッチターン」が採用されており、勾配が緩やかです。
距離の短いコースは強い勾配です。自分にあったコースを選んでください。登山口を決めてから山小屋を予約します。
私が登っていた時代には「携帯電話」がほとんど普及していませんでしたから、山小屋は入山者のすべてを受け入れていました。
山小屋のルールでした。ですから、見ず知らずの人と一枚の布団に3人で休んだりすることは珍しくありませんでした。
現代では、連絡が取れるので「予約制」が普通になっています。

登山道と下山道を変えて、二つの景色を楽しみたい。と言うのも普通に考えられます。
この場合は、自家用車を駐車した場所が影響しますから、公共交通をご利用することをお勧めします。
「須走口」は、下山の時「砂走り」を楽しむことができるので人気のコースです。
ここは、登山口と下山口が別になっていて、駐車場で合流できるのでマイカーの人たちには便利です。

「砂走り」は「須走」の語源でしょう。「危険な砂走りはやめましょう。」と書かれているところがあります。
この危険とは、衝突のことです。坂道を駆けて下ると止まれなくなり怖いものですが、砂走りは砂礫が深く続いていて障害物もないので、思いっきり走れるのです。足の回転が追いつかなくなると、飛び込み前転のような感じでころげ落ちても痛くありません。楽しい。
実に愉快です。ところが、皆が同じことをしているとは限りません。時に振り返って、今登った山頂を撮影するために止まっている人もいらっしゃいます。
速度も違うでしょう。駆け下るとブレーキがかかりません。そこで衝突が起こるのです。危険でない範囲で楽しむ程度に走ることがマナーです。

砂走りを楽しむには、踵が強化されたシューズを使用することをお勧めします。
砂礫に踵を突き刺すように駆け下るので、その部分が摩耗して靴が壊れてしまいます。
経験したことのない速度で走れるのです。あんなにしんどかった登山が嘘のようです。
須走口はこの下山があるので危険防止のために登山者を別の道に誘導しています。
富士山は、登山を始めの頃、野鳥などのさえずりや、森林が気持ちいいのですが、ある程度登ると環境が一変します。
「荒野」です。一切の生き物を見ることはありません。生きているもので見るのは他の登山者だけです。
この辺りになると、流石に(さすがに)「霊峰富士」と思えます。